最新号2025年5月26日号
民放連 早河新会長が会見
人権・コンプライアンス徹底
会員全局支える仕組みを
「事業環境正常化が課せられた仕事」
━ 今週号(5月26日号)の注目記事はコチラ ━━━━━━━━━━━━━━
■
NHK技研 神田菊文所長に聞く 間違 っていない 要素技術は思い描いた方向に ネット活用業務必須化視野 放送番組に接触しやすい仕組み
NHK放送技術研究所(技研)は5月29日-6月1日の4日間、最新の成果を披露する「技研公開2025」を開く。テーマは「広がる つながる 夢中にさせる」。技研の神田菊文所長に技研の取り組みと技研公開のポイントについて聞いた。神田所長は技研公開のテーマについて、視聴デバイスの進化による視聴環境の広がりによって人と人、人とコンテンツ、人と社会がつながりを深めつつ、実物感・没入感を伴うメディア体験を通して夢中になってもらう--そんな意味を込めたという。
(続きは本紙でレポート)
■
キー局決算と中期経営計画② フジ激震の行方 厳しい結果の中に新たな意思 真のコンテンツカンパニーへ 「IP価値最大化」を宣言
在京キー5局の2024年度決算は、フジテレビが連結・単体とも大きく業績を落した。役員体制をめぐる大株主との意見の相違は大きく、その攻防は6月の株主総会以降も続く可能性がある。広告収入の低迷は収束が見えていない状況だが、光明も出てきている。放送メディアからコンテンツカンパニーへと変身する方針が示されたからだ。元々フジは、ドラマ・アニメ・映画・配信事業で存在感を示してきた。放送での栄光にこだわらず、新たな道にまい進すれば、再生の可能性は大いにある。フジの復活を考える。(次世代メディア研究所 鈴木祐司)
(続きは本紙でレポート)
■
NABショーレポート品質向上と効率化を追求 "魅せる"映像制作への挑戦 /キヤノン 片手かざし型MRゴーグル、ソニー 着座式で3D人体モデル収集
4月に開催されたNAB(エヌエービー:全米放送事業者協会)主催による電子メディアの祭典「NABショー2025」では、近年のメディアに求められる効率化に資する出展が著しい。一方、制作者は効率化のみにおぼれず、着実に映像品質の向上、取り回しの良さも追い求めねばならない。機材、ソフトを開発する各社は、高い水準の要求に応えようとしている。さらには、リアルとバーチャルの間を自在に行き来する利用への要求も高まっており、各社の挑戦は続いている。(杉沼浩司)
(続きは本紙でレポート)
※本紙とデジタル版は同一内容です。
2025年5月26日号 主な記事
●民放連 早河新会長が会見 人権・コンプライアンス徹底
●PDC/パナソニック映像が実証実験 商業施設向けローコスト生配信
●IMAGICA GROUPがオリジナル映画を製作開始
●キー局決算と中期経営計画(2) フジ激震の行方
●NHK TECH EXPO 2025/現場で生まれたシステム一堂に
●NABショーレポート/"魅せる"映像制作への挑戦
●新橋SLビジョンが全面リニューアル
-
放送
● 民放連 早河新会長が会見 人権・コンプライアン
ス徹底
● ネット活用業務必須化視野 放送番組に接触しや
すい仕組み/NHK技研 神田菊文所長に聞く -
CATV
● ホーム防犯カメラ卸 提携CATV局に提供へ
/J:COM -
プロダクション
● オリジナル映画を製作開始 日本の新しい才能を
発掘/IMAGICA GROUP -
プロ用機器・サービス
● KDDIのIoTワイヤレスルーターJC-STAR 評価基準
に適合
● αなどの撮影グリップを発売 Bluetooth接続で自
由さ拡大/ソニー
● クリップオン型フラッシュ タッチスクリーンを
搭載/KPIが発売
● iPadから簡単にスイッチャーを操作/ローランド
が無償アプリ
● 4Kを非圧縮収録・再生 ドームなどの没入型演出
に/アストロデザイン
● 進化するオブザーバビリティ AbemaTVや朝日新
聞が事例報告/New Relicがイベント
● NABショーレポート品質向上と効率化を追求 ”魅
せる”映像制作への挑戦/キヤノン、ソニー
● Interop2025 Tokyoにネットワーク関連製品
/ATENジャパンが出展 -
ディスプレー/大型映像
● 「新橋SLビジョン」全面リニューアル 最新の高
画質LED搭載/サーチが運営
● 藤の花と浮世絵で演出 名古屋観光ホテルで公開
/一旗が空間映像アート
● ソニー クリスタルLED 兵庫の理化学研究所に
納入 -
統計・調査
● 25年4月 民生用電子機器の国内出荷金額 映像機
器は362億円/JEITA -
総合
● 商業施設向けローコスト生配信 サイネージ管理
システムを活用
/PDC、パナソニック映像が実証実験
● 遠隔区民サービスの実証実験 次世代通信とアバ
ターを活用
/avatarinが東京・大田区で
● ローカル5Gと60GHz無線活用 音楽祭の運営で有
効性を確認/IIJグループが実用テスト実施
● 国内最大級のオープンイノベーション拠点に/シ
ンクレイヤが入居
● 24年度の使用料徴収額が過去最高に/JASRAC -
イベント一覧▷
● NHK TECH EXPO 2025 現場で生まれたシステム一堂に 通信喪失地からの映像伝送や 3DCGリアルタイム操演装置
NHKは、26-28日の3日間、渋谷のNHK放送センター正面玄関のロビーで、全国NHKの現場のアイデアから生まれたシステムやサービスを展示する「TECH EXPO 2025」を開く。展示数は全20件(地域7件、関連団体2件)。同展示イベントは、メディア技術局と技術局が連携し実施している。
● デジタルサイネージジャパン2025 セミナーで最前線の事例を報告 球体型複合アリーナ「Sphere」映像演出担当者による解説も
6月11-13日に千葉市美浜区の幕張メッセで開催される「デジタルサイネージジャパン(DSJ)2025」では、多数のソリューションや最新ハードが展示されるとともに、併催セミナーでは最前線の知見が披露される。
注目のセミナーの1つに、ステファン・デスメット氏(V-U2)と結城崇史氏(スローネ代表)が登壇する『イマーシブ空間プロダクション最前線:V-U2クリエイティブディレクターと語るラスベガスSphereシアター』(13日/12時20分-13時)がある。
世界最大級のイマーシブ空間「Sphere(スフィア)」は、2023年9月に米国ラスベガスに誕生した直径112メートル、高さ96メートルの球体型の複合アリーナ施設。120万個を超えるLED素子と16万個のスピーカーで構成された空間は、異次元のエンターテインメントを演出する。
同セッションでは、こけら落とし公演となったU2ライブの映像演出を手掛けたデスメット氏が解説。これまでにマイケル・ジャクソンやビヨンセらのステージ演出にもかかわった同氏が、「次世代のライブ空間」において考慮した技術的・演出的ポイントを解き明かす。
このほかの主なセミナーは以下のとおり(聴講無料/事前登録制)。
◆◇◆◇◆
【40分で早分かり。デジタルサイネージ入門基礎講座】(11日/10時30分-11時10分)
[登壇者] 竹下留美子氏(アメイジングポケット)/由井永幸氏(東急エージェンシー)/渡辺剛仁氏(クラウドポイント)/吉田勝広氏(デジタルサイネージコンソーシアム)
サイネージの基礎が学べる集中講座。配信インフラの種類、広告出稿の仕組み、端末とコンテンツ管理、実例の紹介までを一気に把握できる。これからサイネージビジネスにかかわる営業・企画担当者をはじめ、他業界からの参入や学生の予備知識としても有用だ。
【世界の最新映像演出:ライブ・イベント、イマーシブ、スポーツ施設からサイネージ、xRまで、記憶に残る体験を生み出す実例とツール】(11日/17時-17時40分)
[登壇者] 三寺剛史氏(ディスガイズ・ジャパン)
空間演出のエンターテイメント化が世界的に進行している。ここでは、イマーシブ体験を支える中核プラットフォーム「Disguise」の最新事例を報告。ライブステージやXRスタジオ、スポーツ施設などでの事例に加え、バーチャルプロダクションを支える映像設計の背後にあるロジックとツール群にフォーカスする。
【駅ナカから街ナカへ~鉄道系媒体社のトピックスとDOOH戦略~】(12日/17-18時)
[登壇者] 由井永幸氏(東急エージェンシー)/志賀一徳氏(京王エージェンシー)/山本孝氏(JR東日本企画)/吉田勝広氏(デジタルサイネージコンソーシアム)
駅という「点」から、駅前広場や周辺エリアの「面」への展開といった都市空間におけるDOOH(デジタル屋外広告)の拡張戦略について、4名の実務家が事例とともに語る。
【オートノマスサイネージの夜明け:生成AIが切り拓く新たな世界(仮)】(13日/16時5分-16時45分)
[登壇者] 江口靖二氏(江口靖二事務所)
デジタルサイネージは今、第三の進化を迎えている。第1段階は事前収録型の「カンパケ型配信」、第2段階はセンサーと連動した「ダイナミックサイネージ」、そして今到来しているのが、AIによってリアルタイムに生成される「オートノマスサイネージ」だ。
ここでは、生成AIによる画像・動画生成を活用し、天候・人流・時間帯などに応じた即時の広告出し分けをする最新事例について解説する。
【詳細】DSJ2025公式サイト=www.dsignage-expo.jp/
● 第17回「京都映画企画市」 時代劇の映画企画コンテスト/VIPOと京都府が開催
映像産業振興機構(VIPO)は、京都府と共同で実施する第17回「京都映画企画市 -Kyoto Film Pitching-」の開催を決定した。
同事業は、時代劇の拠点である京都の優位性を生かし、京都から若手クリエイターを世に送り出すことを目的とした、時代劇・歴史劇ジャンルの映画企画コンテスト。第一線で活躍する映像業界人を審査員に迎え、応募企画の中から書類審査にて数作品を選定し、映画企画コンテスト(プレゼンテーション)で優秀映画企画を決定する。
優秀映画企画には、長編劇場公開につなげるために350万円相当のパイロット版(短編)映像制作の権利を付与する。パイロット版映像制作では、京都での撮影、東映京都撮影所もしくは松竹撮影所の協力とアドバイスにより制作する。京都の撮影所のスタッフとの協業により、伝統的・商業的な映画制作を学ぶ機会とすることも目的としている。
応募要件は、①映画・映像制作者(監督およびプロデューサー)による映画企画であること、②劇場公開を目的とする時代劇・歴史劇ジャンルの映画企画であること、③太秦のメジャースタジオや京都府内での撮影を想定した映画企画であること–など。
権利処理がなされている非公開の映画企画を対象とし、過去に応募した映画企画の再応募も可能。応募締め切りは7月15日(必着)。
映像企画コンテストは、10月上旬に京都市内会場(予定)で実施する。
【詳細】https://kyotofilmpitching.jp/application/
● 「インターネットの未来」 国際的な取り組みを報告/CRI定時総会 記念講演会
ケーブルテレビ情報センター(CRI)は、第47回「CRI定時総会 記念講演会」を6月12日に開く。
記念講演は「インターネットの未来-IIJの挑戦」と題して、インターネットイニシアティブ(IIJ)代表取締役の谷脇康彦氏が登壇する。
インターネットの利用者は世界55億人、約7割の人たちが使っている。その中で今、現実社会の国家間の対立をサイバー空間に反映した「インターネットの分断」が進行している。そこで「インターネットを巡るルール=ガバナンスのあり方」ついて展望する。
また、こうしたサイバー空間を巡る国際的な動向の中で、インターネットは今後どうなっていくのか、デジタル技術は社会をどう変えていこうとしているのか、データを戦略的物資として重視していこうという欧州や中国の動き、AIを巡る各国の取り組みなどを軸にしながら、併せてIIJの事業展開を含めて解説する。
【日時】6月12日/記念講演会=16-17時、情報交換会=17時10分-18時30分
【会場】日本プレスセンター 10階ホール(東京都千代田区内幸町2-2-1)
【参加費】CRI会員1万5000円、CRI非会員2万円(情報交換会含む)
【詳細】https://cri-info.jp/20250519_8316
● 「AI×音楽の現在と未来」 現役クリエイターの実例解説/DCAJオンラインセミナー
デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、コンテンツ分野における生成AI活用の現状に関するオンラインセミナー(Zoom使用)を6月5日に開く。音楽分野においては、「AI×音楽の現在と未来」をシリーズ化して実施する。
その第1弾となる「vol.1 世界が注目、禅アーティストが発信する-IKIGAI-とビジネス」では、音楽ビジネスで活躍する赤坂陽月氏(瞑想音楽家/僧侶)と脇田敬氏(FLYMUSIC代表取締役/デジタルコンテンツ白書「音楽」執筆)を講師に、国内外の事例・最新の技術トレンドなどを解説する。
現役のクリエイターによる実例をもとに、最新の技術動向や実務での活用方法について深く理解する機会となる。参加費無料(事前登録制)。
【日時】6月5日/16時-17時20分
【定員】100名(先着順)
【申し込み・詳細】https://dcajseminer250605.peatix.com
● ACES関連の技術セミナー 色管理フレームワークなど/Imagica EMSがSMPTEと共催
IMAGICAエンタテインメントメディアサービス(Imagica EMS)は、6月2日から6年ぶりに日本での米国映画テレビ技術者協会(SMPTE)の標準化技術委員会議開催に伴い、ACES(Academy Color Encoding System)に関する技術セミナーを共催する。
SMPTEは、映画・テレビ技術に関するさまざまな規格を策定しており、映像メディア業界へ強い影響力を持つ北米拠点の標準化団体。
ACESは、デジタルファイルの交換やカラーワークフローの管理、配信・アーカイブ用マスターファイル作成のためのグローバルスタンダードなシステム。
セミナーでは、SMPTEのレイモンド・ヤン氏(Standards Vice President/Amazon MGM Studios. Head of Tech Standards)による講演のほか、Imagica EMSのカラーイメージングエンジニアである長谷川智弘氏が、色管理フレームワークの構築と検証・実践について報告する。
【日時】6月2日/17時30分-19時30分(終了予定)
【会場】IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 竹芝メディアスタジオ(東京都港区海岸1-14-2)
【問い合わせ】https://www.imagica-ems.co.jp/contact/service-general/entry -
連載・寄稿
キー局決算と中期経営計画(2) フジ激震の行方 厳しい結果の中に新たな意思
NAB(エヌエービー=全米放送事業者協会)新代表のカーティス・レジェット氏よりビデオメッセージ

お知らせ
映像新聞からのお知らせ
- 2025年3月24日 ●お知らせ 「放送100年」特集面を公開しました
- 2025年3月24日 ●発行日のお知らせ 映像新聞は月4回発行のため、3月は3日、10日、17日、24日が発行日となり、31日の発行はありません。次号は4月7日号になります。
- 2025年3月10日 ●お詫び 映像新聞デジタル版の配信において、システム上の不具合により、デジタル版が登録者の一部で閲覧できない事態が発生しました。正午時点で復旧いたしましたので、引き続きご利用お願いいたします。
- 2024年12月23日 ◆訂正◆ 12月23日号1,3面の見出しおよび記事において「IWON」となっていますが「IOWN」の誤りです。訂正しお詫びいたします▼12月23日号デジタル版を修正いたしました。
- 2024年12月23日 ●映像新聞12月発行日のご案内 映像新聞は月4回発行のため、月曜日が5回ある月については、発行のない週があります。12月は、2日、9日、16日、23日の発行日となります。30日の発行はございません。
- 2024年12月23日 ●冬季休業のお知らせ 誠に勝手ながら、映像新聞社は12月28日(土)~2025年1月5日(日)を冬季休業といたします。この間にいただいたお問い合わせ、ご注文につきましては、1月6日以降の対応となります。何卒ご了承くださいませ。
- 2024年12月1日 ●お知らせ ◆訂正◆ 11月25日号3面のTVerの記事の見出しが「累計アプリDL数4000万突破」となっていますが「累計アプリDL数8000万突破」の誤りです。訂正しお詫びいたします▼11月25日号デジタル版を修正いたしました。
- 2024年11月12日 ●お知らせ・映像新聞Inter BEE特集掲載号を、11月13-15日Inter BEE 2024幕張メッセメインロビー(入場口エリア)および、ホール4 映像新聞ブース#4509で無料配布いたします。
- 2024年11月12日 ●お知らせ・Inter BEE 2024特集掲載号の無料ダウンロード版を公開しました。
- 2024年11月12日 ●お知らせ・1ヵ月(4号分)お試し購読、および、年間購読に+2カ月サービス各キャンペーン実施中!
定期購読についてはこちら毎月4回(月曜)発行
映像新聞を年間購読すると、デジタル版もご覧になれます。
デジタル版は最大5端末までのログインが可能です。
映像新聞は、放送やブロードバンド、デジタルコンテンツプロダクション、映像制作者など映像業界へ向け、ビジネスとテクノロジーの両視点で情報を発信しているビジネスを熱くする専門紙です。
さらに詳しい記事・画像は本紙でご覧いただけます

